伊賀産 コシヒカリ
私たちは福祉用具の相談を年間3,000件以上受けます。
その際ご利用者さんが重い洗濯洗剤や、かさばるトイレットペーパーなどを買って、
持ち帰ることが非常に困難であることを常に感じています。
行政や自治体など介護保険制度を運営する市区町村の取り組みもあり、
最低限の生活はある程度保障はされてます。
目の届かない部分であるご自宅での介護現場を間近に見ている事業所が
少しでもお役に立てないか?もっとお手伝いできることはないか?
何か形にできないか常に模索していました。
きっかけは簡単でした、
名張市つつじヶ丘に住む弊社のスタッフのところへ、
相談に来て下さった利用者さんとそのご家族でした。
「歩行器の調子が悪いから見てほしい」
とスタッフが対応しながらお話をしていると
「この歩行器にお米とトイレットペーパーを載せて坂を上って自宅に帰る」と。
「月1回でもかまへん、自宅に届けてもろたら楽になるんやけどな」
もっと簡単にお隣さんや、お子さん、お孫さんに気兼ねなく、
豊かで自由な生活を送ってもらうためには何ができるか?
閉じこもりがちな生活の中でどうしたら季節感のある
地元産の農産物を楽しんでもらえるか?
簡単で便利な出来合いの物も良いですが、お野菜の育っていく過程や、
新米を待ちわびる期待感などすべてのものに物語があり、
つくり手の想いが伝わってこそ豊かな生活ではないでしょうか。
小さなことですがお力になれればと。
私たち、福祉用具相談員が自ら配達し、
お体のことや日々の困りごとなどを伺いながら、
アドバイスさせていただければ、
さらに地域の福祉に貢献できるのではと考えました。